2014年05月19日

5.19

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メープル材と牛ヌメ革で家具を作り

お客さまのもとへお届けしてきました。

正確にはお仏壇です。

ご依頼戴いたのは、

この春から小学生の娘さんがいらっしゃる女性です。

ご家族を襲った、

旦那さまの突然の不幸。

打合せの際も時折涙を見せられ、

哀しみがこみ上げる場面もありました。

こんなに切ない気持ちになる打合せは初めての経験でした。

ご先祖を厳かに祀るための仏壇、

ヤリヤ家具店はいわゆる仏壇屋ではありませんが

あえてその僕にこのようなご依頼をいただいたことに、

奥様の明るく前向きな決意のようなものを感じた気がしました。

お仏壇は、そんなご家族の新たなスタートのシンボル。

今回のお仕事ほど家具が人の人生に寄り添う道具であることを

実感したことはありません。

手でかんがえる、

こころでつくる手仕事。

ずっと大切にしたいです。

なにより、

この大事なお仕事を任せて下さったお客さまに心から感謝したいと思います。









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2013年05月20日

5.19

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『作り手の方が、一番作りたいものでお願いします』


製作者がなにより奮い立ち

背筋がピンとのびることば。

そんなご依頼を下さった建築家ご夫妻の住居兼設計事務所の改修計画がまもなくオープンします。

先日そのご依頼で製作した打合せ室テーブルと椅子をお届けしてきました。

木や畳、タイルや金具に至るまで主宰者ご夫妻の素材に対する深い愛情を感じ取る事が出来る空間。

運ばれてきた家具たちとも

初対面にも関わらず直ぐにその場に打ち解けてくれました。

10年,20年と事務所の裏方として、

ご家族の相棒として

奉公してほしいと願っています。




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設計・監理:くらし設計室
施工:株式会社 マスタービルド
造園:作庭衆 庭譚 橋本善次郎
家具:ヤリヤ家具店 鎗屋大輔
表札・手洗鉢:STUDIO T POTTERY 十河隆史










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2012年11月24日

日々積み上げていくこと

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今日はオーダー頂いているソファの途中経過を

お客様がご家族で見学に来られました。

ご自宅を今夏に新築され、当初はダイニングセットをご依頼頂く予定でしたが

寛ぐ時間のより長いリビングルームのソファとテーブルのオーダーへと変更になりました。

思いを込めて建てられたご新居に

数多ある家具メーカーの中からヤリヤ家具店を選んで頂ける事

それは僕にとって

何よりの誇りです。

埃のかぶった倉庫へ道具を持ち込んでのゼロからの出発。

派手に広告を打つでもなし、

お得感や便利さがあるわけでもない、

ましてやお洒落なショールームさえ持たない家具店。

そんな弊店を支持頂けるお客様との出会いは

日々積み重ねることの大切さを

身をもって実感出来る

至福の瞬間なのです。












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2012年11月07日

11.7

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現在神戸市の六甲山で開催中の『六甲ミーツ・アート芸術散歩2012』にて

建築家・横田健司氏の出展作品『65 rooms』が「六甲ミーツ・アート大賞」部門で

準グランプリを頂いた!と横田氏本人より連絡いただきました。

弊店で製作させて頂いた作品でもあり、

普段と違った特異なお仕事でもありましたので

なんだか、凄くうれしいです。

ご本人の意気込みも並々ならぬものを感じてましたので

その結果としての受賞だと思います。

今月25日まで開催されてますのでご興味ある方は

ぜひ六甲山まで足をお運び頂ければと思います。









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2012年03月01日

教会家具

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この春に竣工予定の

教会に納める家具

ただいま工房にて製作中です。

設計に際して、僕はクリスチャンではありませんので

日曜日の礼拝に参加させて頂いたり

牧師さんや建築家の先生と打合せを重ねる中で、

この特殊な条件下で使用される家具のデザインを詰めて行きました。

コンクリート打ち放しのザラついたテクスチュアが

グッとくる空間。

それに劣らない存在感と調和を生み出すデザインが求められました。

完成したら後戻りの出来ない建築は一発勝負。

されど家具とてそこは同じ。

完成した空間に、家具たちが調和し

溶け込む景色を願って止みません。


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教会家具の完成後の様子












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2011年06月27日

6.26

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#104 sofa/心石工芸にて

クッションが張り上がり、
もうすぐでお目見え予定の#104ソファです。
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2011年06月19日

Edge of table...

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#105 walnut coffee table.











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2011年05月20日

5.20

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木部本体の製作がほぼ完了しつつある、
#1007Lowback Chairの3人掛けタイプ#104 sofa。

ネット上で当店blogに辿り着きオーダー頂いた
横浜市のお客様と約二ヶ月間skypeやメールを使ってアームデザインやファブリックの素材を打ち合わせました。
文明の利器のおかげで広島ー横浜の距離感もさほど感じる事なく、、

家具職人もテレビ電話使って仕事とは凄い時代だなと、
普段原始的な作業がメインな店主は改めて
実感いたします。




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2011年04月12日

チーク材のキャビネット

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世界三大銘木のひとつ、

チーク材でつくる1.5メートル幅のキャビネットを工房で製作中。

古き良き時代のヴィンテージ家具によく使われていたチーク材。

現在ではその流通量はごく限られていて更にその希少性は高い。

50年後,100年後にヴィンテージと呼ばれるような、

『今』の生活を豊かにするための道具。

モノ作りは常に現在進行形であるべきだと思う。

いつも心を込めた仕事をしよう。

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2011年03月28日

ご来場ありがとうございました

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稲垣、楢崎両氏によるデンマークでの暮らしについてのトークイベントの様子


デンマーク家具専門店SIDDESTAでの展示イベント無事終了致しました。

多くのみなさまのご来場誠にありがとうございました。

福岡時代からお世話になっている方やそのお友達、ご家族

当店のブログをみて来て下さった福岡のお客様、

最終日のみでしたが、ヤリヤ本人も会場にてたくさんの方々と

直接お話し出来た事とても嬉しく、

頂いたご意見など今後の活動の糧にさせて頂きます。

このような機会に作り手とお客様が直接ふれあえて

ハンドメイドのモノ作りへの理解と興味が一層深まればいいなと感じました。

作って終わり、でなく

どうやって作ったか、どんな想いでカタチにしたのか?を

きっちり伝えるまでが作り手の責任。

名もなき家具職人をみなさんに認知してもらうには、

その作業を真面目に続けることだな、と改めて感じました。




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出展作の#103 deskと籐張りの#905 arm chair

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SIDDESTAさん、出展各社のみなさまお世話になりました。


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博多駅前を車で通りかかると、、、
新しくなった博多駅新駅ビルに遭遇。画面に収まりきらず。。
九州新幹線全線開通おめでとうございます。
いつか三原から鹿児島まで乗ってみたいです。

□ LINKに福岡のデザインチーム no name inc 様を追加致しました。
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2011年03月10日

陰陽/家具/思想

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ー陰陽ー

これらは相反しつつも、一方がなければもう一方も存在し得ない。

森羅万象、宇宙のありとあらゆる物は、

相反する陰と陽の二気によって消長盛衰し

陰と陽の二気が調和して初めて

自然の秩序が保たれる。

-from wikipedia.








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Fukuoka “K” house, blackwalnut Sofa Table ...










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もしも

光と陰の量感を自由自在につかめたなら

それはきっと

すばらしいモノになるに違いない

深遠な立体造形の世界
              













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2011年01月31日

KILIM.

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昨年、Easy Chair をオーダー頂いたお客様と

追加製作することになったCoffee Tableのデザインについて

工房で打ち合わせ。

テーブルの下に敷く予定のキリムを持ち込んで戴き

ご提案アイデア図面と現物のキリムを照らし合わせながら

ざっくばらんにお話ししながら

素材やボリューム感などを詰めていきます。

菱形模様を綴ったデザインの、

赤色がとても鮮やかなキリムでした。

お部屋の雰囲気もガラッと変わるだろうなぁ。。



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2011年01月08日

Cupboard.

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K house kitchen room.

昨年末製作した食器棚を現在建築中のお宅へ取り付け工事。

幅3メートル×高2.5メートル近くの大きさのため工場で三分割にて製作。

現場で合体し一本の食器棚に。

このあと外注製作のマジックミラースライドドア3枚で全面が覆われます。

新年初仕事とりあえずは無事完了で

2011年もスタートです。


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2010年12月03日

焼印2nd

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2010年11月21日

11.21

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ただいま工房では、
Shuwa×MARGINAL MIHARAさまからのご依頼の
dresser chestを製作中。

毎度のことですが、
初めてつくるものは、正直いうと製作用の図面って
あってないようなもの。
頭の中のイメージと目の前でカタチになっていく事象を
摺り合わせていく作業。
行き先だけ書かれた紙切れを頼りに
人聞きに、
誰かのウチを捜したずねるような。。?

そのときそのときで
問題が発生したり、想いどおりいかなかったり。
でも、悪い事ばかりでもなく
予想以上のアイデアがひらめく事も( !! )

今回の dresser chest はメープルの無垢材で出来た家具。
木の収縮や動きと相談しながら
木取りや加工を進めていく。
図面では完結していた問題でも
いざ工房で材料と向き合うと、、、、
丸一日悩んだり眺めたりで終わる事もしばしば。

とても時間も手間もかかるやり方だけど
いい家具にしたいからそこは厭わない。
コダワリ過ぎだと苦言を呈されても
やっぱり変えられない。

伝えたい人に
きちんと伝わる仕事をしていきたいのです。


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2010年11月13日

H&L.

H&L.jpg
O-house living room.

広島市内のお客様のお宅に納品に行ってきました。
どのお仕事でもそうですが、
今回のフルオーダーチェアの製作でも
多くの経験や出会いをもたらせて戴きました。
幾度と無く修正を繰り返した図面作成や試作品やパーツ。
お客様ご自身も工房までも何度もお越し下さり
正直、
何回お越しになられたのか僕も憶えておりません。。。
それぐらい熱心に、ご自身の家具や木に対する情熱に接し
僕自身もたいへん学ぶべきことの多かったお仕事でした。
なんといいますか、
お客様として『プロ』だな、と。

注文を出す側として
決して偉ぶるでもなく、かといってこちらにオマカセでもない。
自分の感覚に芯を持ち、ここぞのところは譲らない。
自分の伝えたいところは自分で図面まで引いて作り手に説明する。
そして、
ヒヨッコな作り手の僕の感覚や意見を信じ
一番に優先してくれている。

テクニックや経験だけじゃない、
気持ちの部分でのプロフェッショナル。
ちょっと大袈裟に聞こえるかもしれませんが
僕はそう感じました。

ものづくりの前に
ひとづくり。

じぶんの頭で考えて
じぶんの手で作る
この仕事だからこそ
「じぶん作り」が
なによりの仕事。

1007スケッチ.jpg1007L-mini.jpg
1007H-mini.jpg1007arm.jpg1007mini-back.jpg
■1/5スケールミニチュア。

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■SPF材での1/1試作。

H&L,fitting.jpg

H&L,fitting2.jpg
■工房で1/1試作でのfitting。お客様から直接意見をお聞きし各部寸法を詰めていく。


H&L,parts2.jpgH&L,parts1.jpg
■本制作加工中のhighbackのアーム部分。このカタマリから削りだしていく。


H&L,parts3.jpgH&L,kakou.jpg
■lowbackの後脚と肘部の接合部加工。以前、Ole Wanscher のarm chairを見たときに
その華奢なデザインに強度をもたせるためにこのとても難易度と手間を要する
「面腰ホゾ」の技法が使われていて感嘆した経験があります。
今回自らの製作にも応用しました。


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■backstyle.
後ろからのアングルも美しい椅子に。。とのご要望でした。
チーク材の床とも相性の良い、ブラックウォルナット材。

H&L,back.jpg
■highbackはご本人用、lowbackは奥様用。
ありがとうございました。
posted by 店主 at 23:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | Work

2010年11月10日

11.10

トレー.jpg
■ 380 Walnut Tray.

ここのところ、
機会があってよく作ってる
木のコモノたち。

ウォルナットの板から削り出したこの器も、
昔からふわふわと頭にあったイメージ
最近描いた家具のスケッチ
お客様との会話から受けた刺激
そしてカタチにするチャンス。

いろんなものがばったりと出会った瞬間
偶然にもカタチになってたりします。

家具と比べるとこぶりですが
奥行きの広い世界だと思います。

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2010年11月03日

11.2

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ご依頼主様に首を長くしてお待ち戴いている
1007high&low back chair。
本体木部はすでに完成し、クッション部分の完成を残すのみとなっておりましたが
お願いしていた心石工芸様より完成の報を受け
一路福山へ引取りに。
いよいよ待望の初対面となりました。

今回ご注文戴いた、highback(ご主人用)と一回り小さい寸法設計の
lowback(奥様用)の各一台(共にウォルナット材仕様)のほかに
ヤリヤ家具店常備用にhighback1台(マホガニー材仕様)を製作しました。

足繁く工房まで製作経過を見学に来られ、
最初のお問い合わせをいただいてから約半年。
ようやくフルオーダーのチェアが完成の運びとなりました。
ご納品まで今しばらくお待ち下さいませ。。
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2010年11月02日

Rosewood XXX?

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■ rosewood extension board.

福岡のDanish Vintageを扱うshopSIDDESTA様から
ローズウッドの天板がヤリヤ家具店工房へ到着。
もともとはお店の商品だったextension table(伸張式テーブル)の天板の一部。
コレをベースに
何か新しい家具に生まれ変わらそう、、
そんなお仕事のご依頼です。
さてさて、
どんなアイテムに生まれ変わりますやら。。

以後順次ご報告してまいります。
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2010年10月26日

10.26

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□1007 high-back chair, Arrival soon,,,,
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